毎日晴れた夜空では、綺麗なお月様を見ることができます。
月の誕生は様々な説がありますが、一番有力なものは、「ジャイアント・インパクト説」です。これは、原始の地球に火星サイズの大きな天体が激突した結果その破片が、集まってできたという説です。
全くの偶然にできたと言わざるおえませんね。そう考えると月がない地球というのは普通にあり得た話です。
それでは、もしもシリーズ:月が誕生しなかったらどうなるのか、夜空が寂しいだけではありません。どんなことが起こるのか見ていきましょう。
地球は地軸が23.4度傾いています。この傾きがあるおかげで、一年間に太陽の光が当たる角度が変わるため季節が生じます。そして、安定した季節のためには、地軸が安定することが絶対です。そして、現在地軸が安定しているのは月の引力によるものなのです。
もし、月がなくなってしまうと、地球は他の惑星の重力の影響を受けて地軸が安定せず大きく傾くこともあります。そうすると、それまで暑い地域が寒い地域に変化したり、乾燥地帯の場所が変わったりなど地球の気候は目まぐるしく変化します。
こうなってしまうと、安定した生活を送ることもできなくなります。一年間の気温の予測も難しくなり、動植物の激変、作物の不作などにつながります。どの地域の人も地球の気候の変化に怯え、その日その日を暮らすのに精一杯だったかもしれません。
また、海の潮の満ち引きにも月の引力が影響しています。満潮の位置は月の公転に合わせて移動していますが、この影響で地球の自転はほんのすこしずつ遅くなっています。
もし、月がなければ地球は生まれたときのままの自転の速さで、1日5時間だったかもしれません。
月はただ綺麗なだけではありませんね。地球にとってはなくてはならないものでした。これを知りながらお月見もいいですね。
これからもずーっと地球と一緒にいてほしいものですね。ʕ•̫͡•ʔ