今回は、星といっても私たちの星「地球」についてのお話しです。
海の上や、森の中で大事なアイテム「コンパス」はご存知ですよね!このコンパスはN極として必ず同じ方向を指し示します。
これは、地球の北極が方位磁石S極を持っているため、その磁力によるものです。
しかし、過去の地球では、方位磁石が逆となる「地磁気逆転」という現象が何度も起こっています。地磁気とは、または地磁気逆転とは何かを探っていきましょう。
<地磁気とは>
地磁気とは、地球の内部に流れる巨大な電流(地球の核の流れから生じる)による電磁石です。
地磁気があるメリットとしては、コンパスのように一定の方位を知るということもありますが、他にも、太陽などからの高エネルギーの粒子の経路を地磁気によって曲げるなど地球を守るバリアとしての働きもあります。
<地磁気逆転>
地磁気は、永久磁石ではなく、電磁石によるものです。つまり電流による磁力線が逆向きになれば地磁気も逆になります。これが地磁気逆転です。しかし、地球内部の電流を生じさせている核のどのような変化が地磁気の逆転を引き起こすのかはいまだわかっていません。
地磁気逆転は、これまで360万年の間に11回起こっています。頻度としては数十万年に1度の頻度です。前回の地磁気逆転が77万年前なので、次の地磁気逆転はそろそろ起こってもおかしくないとも言われています。
<チバニアン(地磁気逆転の痕跡)>
約77万円前に起きた前回の地磁気逆転の痕跡をなんと日本の千葉県で見ることができ、チバニアンと呼ばれています。
この地層では、
「地磁気が現在とは逆向きになっていた時代」
「地磁気が逆転している途中だった時代」
「地磁気が現在のように変わった時代」
の地層を見ることができます。
この痕跡は非常に希少で、この逆転時期の地層は、チバニアン以外にはイタリアの数カ所でしか見ることができません。
場所:千葉県市原市田淵1898
チバニアンについて(市原市観光協会):http://www.ichihara-kankou.or.jp/publics/index/153/
今回は趣向を変えて、夜空に見える星ではなく、私たちが今立っている地球についてのお話しでした。
地球も面白い現象が起こっていますよね。まだ一端で、この他にも地球には面白い現象はまだまだたくさんありますが、それはまた別の機会に!