星を撮ろう・インターバル撮影

とっても綺麗な星空を見た時、ぜひとも写真に残しておきたくなりませんか?

しかし、夜空の星を手元にあるスマホで撮ろうと思っても大抵は星が全く映らなかったりします。
これは星が放つ光が少なくて、カメラで捉えきれないからなんです。

そこで、基本的な撮り方としては、「シャッタースピード」を長くして光をより多く取り込んだり、「ISO感度」をあげて電気信号を増幅させたりします。
一眼レフカメラや高級コンパクトカメラならこれらの機能を備えていますし、鮮明で綺麗な写真を撮ることができます。(スマホでもアプリを使えば「シャッタースピード」等を変更して、星を撮影することができるようです。)

また、星の動きを面白く撮影する手段の一つとして、「インターバル合成」もオススメです。


今回は、それらの「基本的な撮り方」と「インターバル合成」の方法をご紹介します。


本記事では、高級コンパクトカメラ「GRⅡ」(RICOH)を例に挙げて、カメラの設定の仕方を撮影の仕方を説明します。違うカメラでも似たような設定がありますので、参考にしてみてください。※注意:「インターバル合成」はカメラによってはできないものがあります。行いたい場合はカメラの機能にあるかどうかを必ず確認してください。


<準備>
まずは、準備するものについてです。
・カメラ
 一眼レフカメラや、高級コンパクトカメラなど、シャッタースピードやISO感度を変更できるカメラ。
・三脚
 カメラを安定して支えれる三脚。(私が使ったのはこちらの三脚)

<設定>
星を撮るための基本的な設定です。自分で微調整しても構いません。
モード:マニュアルモード
 

ISO:1600固定
 

シャッタースピード:13s
 
F値:2.8
 

 →

あとは「撮影タイマー」を設定しておくと、撮影開始時にシャッターを押すことで生じるブレを抑えることができます。

<撮ってみよう!>
それでは、上記設定で撮影してみます。
カメラを夜空を向くようにセットし、シャッターボタンを押します!

あとはうまく写ってくれることを祈るのみ! 1秒,2秒,・・・13秒!!カシャ! どきどきですね!
そうして撮影される写真がこちら!

シャッタースピードをしっかり長くしたことで、星のか弱い光も捉えることができました。
これなら後から見返して、思い出すことも、ゆっくり星座を探すこともできますね!

<インターバル合成>
次にインターバル合成をしてみます。
インターバル合成とは一定間隔で撮影し、それらの画像を一つの写真に合成します。GRⅡはこの合成まですべてカメラがやってくれます!
どんな写真になるかイメージがつかない方もとりあえずやってみましょう!

カメラのMenuから
「インターバル合成」
 撮影間隔:最短
 画像保存:OFF(合成前の各画像を保存するかどうか。お好みでどうぞ。)
※このインターバル合成設定画面から「OK」を押すことでインターバル合成を伴う撮影モードに入ります。

設定後、同じようにシャッターボタンを押して撮影を開始。13sのシャッタースピードで何度も写真が撮影されます。数分後、終了のために「OK」ボタンを押して完了。その後は自動的にインターバル合成がされます!!



雰囲気が変わりますよね!星の軌跡、躍動感を表現できます!星が北極星を中心に円運動していることが確認できます。
普段私たちの目にはこのようには写りませんが、カメラをうまく使って、星のもつ習性を強調することができるのも面白いので、ぜひ試してみてください。

今回使ったカメラはこちらです。↓

今は次世代機GR3がでていますので、そちらもおすすめです。

1件のコメント

  1. ピンバック:天体物理学と写真の関係 | Nebulabo – ねぶらぼ

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